22 膝蓋骨骨折(しつがいこつこっせつ)
18 膝関節の仕組み
19 膝関節内骨折 𦙾骨顆部骨折 (けいこつかぶこっせつ)
20 𦙾骨と腓骨の働き 腓骨は役目を果たしているのか
21 𦙾骨顆間隆起骨折 (けいこつかかんりゅうきこっせつ)
22 膝蓋骨骨折(しつがいこつこっせつ)
23 膝蓋骨脱臼 (しつがいこつだっきゅう)
24 膝蓋骨骨軟骨骨折(しつがいこつこつなんこつこっせつ)・スリーブ骨折
25 膝離断性骨軟骨炎 (しつりだんせいこつなんこつえん)
26 膝蓋前滑液包炎 (しつがいぜんかつえきほうえん)
27 膝窩動脈損傷 (しつかどうみゃくそんしょう)
28 腓骨骨折 (ひこつこっせつ)
29 𦙾・腓骨骨幹部開放性骨折 (けい・ひこつこつかんぶかいほうせいこっせつ)
30 下腿のコンパートメント症候群
31 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
32 腓腹筋断裂(ひふくきんだんれつ)、肉離れ
33 肉離れ、筋違いと捻挫、腸腰筋の出血、腸腰筋挫傷(ちょうようきんざしょう)
34 半月板損傷 (はんげつばんそんしょう)
膝蓋骨は、膝関節の前方に位置し、膝のお皿と呼ばれている丸い骨のことです。
膝蓋骨は、裏側の軟骨部で大腿骨と関節を有し、膝の曲げ伸ばし運動を滑らかに行い、膝関節の動きの中心としてサポートする役目を果たしています。
交通事故では、自転車、バイクと自動車の衝突で、車のバンパーで直撃を受ける、はね飛ばされて膝から転落する、ダッシュボードに膝部を打ちつけることなどで発症しており、膝部の外傷では、もっとも多発している骨折です。
症状は、強い痛みと膝関節の腫れが出現、膝を自動で伸ばすことができなくなります。
骨折のパターンは、横骨折、縦骨折、粉砕骨折の3つです。
骨片の離開のないときは、保存的に4~6週間程度のギプス固定がなされます。
膝を伸ばす大腿四頭筋が急激に強く緊張する、つまり、介達外力により骨片が上下に離開した横骨折では、手術により、キルシュナー鋼線とワイヤーで固定が行われています、
手術後のギプス固定はなく、早期に、膝の可動域の改善を目的としたリハビリテーションが始まります。
膝蓋骨に対する直撃で、開放性骨折となったときは、手術による固定と感染対策が必要となります。
治療成績は、単純な骨折では比較的良好です。
しかし、開放性骨折や骨片が3つ以上に粉砕された骨折、大腿骨果部や𦙾骨プラトー部の骨折に合併したときは、難治性で、確実に後遺障害を残します。