5 股関節の仕組み

5 股関節の仕組み
6 股関節後方脱臼・骨折 (こかんせつこうほうだっきゅう・こっせつ)
7 股関節中心性脱臼 (こかんせつちゅうしんせいだっきゅう)
8 外傷性骨化性筋炎 (がいしょうせいこっかせいきんえん)
9 変形性股関節症 (へんけいせいこかんせつしょう)
10 ステム周囲骨折
11 股関節唇損傷 (こかんせつしんそんしょう)
12 腸腰筋の出血、腸腰筋挫傷 (ちょうようきんざしょう)

股関節は、胴体と両脚をつないでいるジョイント部分ですが、膝関節、足関節に比較すると、太もものつけ根、鼠径部の奥に位置しており、外側から直接触れることができません。
しかしながら、ヒト人、直立二足歩行する上で、全体重を支えるという重要な役目を担っています。

股関節の最大の特徴は、球関節ということです。
大腿骨の先端部分、大腿骨頭は、ボールのように丸くなっていて、骨盤側には、これをぴったりと収納するお椀状の受け皿、寛骨臼蓋があります。

このジョイント部分を安定させるために、軟骨や関節包が取り囲み、さらに靱帯や筋肉が包み込み、そして股関節につながる大小さまざまな筋肉が、複雑に連携しながら、股関節を自由に動かし、多様な動きを可能にしています。

股関節の動きと角度

伸展15°屈曲125°               内転20°外転45°

内・外旋45°                    膝を曲げての内・外旋45°
球関節である股関節は複雑な動きが可能です。
基本は上のような運動方向ですが、実際には、2つ以上の動作を同時に行っていることがほとんどであり、まさに三次元の動きができるのです。

股関節における後遺障害のポイント

1)脱臼、骨折、軟骨損傷を原因とする股関節の機能障害と痛みの神経障害が後遺障害の対象です。
立証は、骨折後の骨癒合では3DCT、軟骨・関節唇や筋・腱の損傷となると、MRIで行います。

股関節の主要運動は、膝屈曲と伸展、外転と内転の2つですが、参考運動である外旋・内旋にも注意を向ける必要があります。

2)股関節をいつまでも若骨しく保つにはどうしたらいいのか
股関節は、それ自体を、鍛えることはできません。
鍛えるのは周囲の筋肉となります。
ヒップの筋肉は、すべて股関節を動かすために存在しており、それ以外の用途は0に等しいのです。
一日中、長く座っていると、中殿筋、大臀筋を動かさずにいるので、筋力が低下していきます。
その結果として、股関節の動きも鈍くなってくるのです。
なにより、中殿筋、大臀筋を使わないと、お尻が垂れてしまうので、ボディラインが崩れます。
中殿筋、大臀筋や股関節周囲の筋肉、腸腰筋、大腿四頭筋、内転筋、ハムストリングを鍛えることはとても大切なことです。大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つを総称してハムストリングと呼びます。

股関節には、多くの筋肉が関わっています。
腸腰筋など腰や頚椎につながるものもあれば、太ももの筋肉は膝につながっていて、かなり広範囲にわたります。
大小さまざまな筋肉が組み合わさって、股関節の複雑な動きを生み出しています。
股関節を動かす筋肉は実にさまざまで、これらの筋力アップで股関節を若く保つことができるのです。

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