69 足根洞症候群 (そっこんどうしょうこうぐん)

61 足根骨の骨折 距骨骨折 (きょこつこっせつ)
62 足根骨の骨折 右踵骨不顕性骨折(みぎしょうこつふけんせいこっせつ)
63 足根骨の骨折 踵骨骨折 (しょうこつこっせつ)
64 足根骨の骨折 距骨骨軟骨損傷 (きょこつこつなんこつそんしょう)
65 足根骨の骨折 足根管症候群 (そっこんかんしょうこうぐん)
66 足根骨の骨折 足底腱膜断裂(そくていけんまくだんれつ)
67 足根骨の骨折 足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
68 モートン病、MORTON病
69 足根洞症候群 (そっこんどうしょうこうぐん)
70 足根骨の構造
71 足根骨の骨折 ショパール関節脱臼骨折
72 足根骨の骨折 リスフラン関節脱臼骨折
73 足根骨の骨折 リスフラン靱帯損傷
74 足根骨の骨折 第1楔状骨骨折 (けつじょうこつこっせつ)
75 足根骨の骨折 舟状骨骨折 (しゅうじょうこつこっせつ)
76 足根骨の骨折 有痛性外𦙾骨 (ゆうつうせいがいけいこつ)
77 足根骨の骨折 舟状骨裂離骨折 (しゅうじょうこつれつりこっせつ)
78 足根骨の骨折 立方骨圧迫骨折(りっぽうこつあっぱくこっせつ)=くるみ割り骨折
79 足根骨の骨折 二分靱帯損傷 (にぶんじんたいそんしょう)
80 足根骨の骨折 踵骨前方突起骨折 (しょうこつぜんぽうとっきこっせつ)

足関節捻挫で、いつまでも関節の外側附近に痛みを訴えることがあります。

でこぼこ道の歩行、足関節の内返しや底屈で痛みが増強するとの訴えがなされます。

また、足の後ろの方に不安定感や下腿の外側に、だるさや痺れを訴えることもあります。

 

臨床的には腓骨の末端と距骨を橋渡ししている前距腓靱帯の中央部下に位置する足根洞という部位に一致して、強い圧痛が認められます。

XP検査では、明らかな異常は認められません。

 

激しい足関節捻挫では、前距腓靱帯が断裂し、周辺の靱帯も損傷を受けて足根洞内に出血、これが瘢痕組織や線維組織に変わり、運動時の痛みの発生原因になります。

 

治療は足根洞にステロイドと局所麻酔剤を混ぜた液を注射すると効果が現われます。

ギプス固定や腓骨筋の筋力増強リハビリが有効なこともあります。

改善が得られないときは、足根洞の瘢痕組織の郭清術を行います。

 

非常に稀な外傷ですが、足関節の外側の疼痛や不安定感が長く続くときは、整形外科・スポーツ外来の専門医を受診しなければなりません。

距骨、踵骨を伴わない足根洞症候群であれば、後遺障害を残すことはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

70. 足根骨の構造