48 足関節の構造と仕組み
49 右腓骨遠位端線損傷 (ひこつえんいたんせんそんしょう)
50 右足関節果部骨折 (そくかんせつかぶこっせつ)
51 足関節コットン骨折(三果部骨折)
52 アキレス腱断裂
53 アキレス腱滑液包炎 (あきれすけんかつえきほうえん)
54 足関節不安定症 (そくかんせつふあんていしょう)
55 足関節に伴う靱帯損傷のまとめ
56 足関節離断性骨軟骨炎 (あしかんせつりだんせいこつなんこつえん)
57 右腓骨筋腱周囲炎 (みぎひこつきんけんしゅういえん)
58 変形性足関節症 (へんけいせいそくかんせつしょう)
59 足の構造と仕組み
60 足根骨の骨折 外傷性内反足 (がいしょうせいないはんそく)

診察台で腹ばいになり、膝を屈曲した状態でふくらはぎをつかむと、通常、足は天井に向かって底屈するのですが、アキレス腱が断裂していると、足は元の位置のままでピクリともしません。
これを、トムセンテストが陽性と言います。
超音波やMRI検査であれば、断裂した腱を正しく把握することができます。

交通事故では、歩行中、突然、車が突っ込んできて、それを避けようとした際に、ヒラメ筋が急激に収縮すること、また車の衝突を受けた際の、直接の外力によって、アキレス腱を断裂することがあります。

断裂直後は、下腿後面のかかとのすぐ上の部分に凹が認められます。

治療は、保存と手術の2つですが、保存療法が中心になりつつあります。
従来の保存療法では、8週間のギプス固定を行い、その後にリハビリ開始とされていました。
しかし、これでは、治療期間が長く、筋力低下や腱の癒着が生じ、再断裂の可能性が高まることが指摘され、現在では、2週間の保存療法で、リハビリを開始する早期運動療法が主流となっています。

アキレス腱断裂における後遺障害のポイント

1)これまでは、アキレス腱断裂の95%が手術によるアキレス腱の縫合であり、手術が一般的でした。
現在では、保存療法と早期リハビリで、手術と遜色のない治療効果を上げています。
ただし、保存療法では、早期、受傷から5日以内の固定が必要です。
足を正しい角度で固定し、アキレス腱の再生を促す治療方法ですが、アキレス腱は、5日を経過すると腱の硬化が始まり、正しい角度で足を固定することが困難で、癒着する可能性が予想されるのです。

アキレス腱断裂では、保存療法で早期リハビリに対応している治療先を受診しなければなりません。

2)若年者であれば、後遺障害を残すことなく治癒するのが一般的です。
高齢者では、アキレス腱部の痛みや足関節に運動制限を残すことが予想されます。
一般的には、14級9号が限界です。