33 肘部管症候群 (ちゅうぶかんしょうこうぐん)
33 肘部管症候群 (ちゅうぶかんしょうこうぐん)
34 正中神経麻痺 (せいちゅうしんけいまひ)
35 前骨間神経麻痺 (ぜんこつかんしんけいまひ)
36 手根管症候群 (しゅこんかんしょうこうぐん)
37 橈骨神経麻痺 (とうこつしんけいまひ)
38 後骨間神経麻痺 (こうこつかんしんけいまひ)
39 尺骨神経麻痺 (しゃくこつしんけいまひ)
40 ギヨン菅症候群
41 ズディック骨萎縮 (Sudeck骨萎縮)
尺骨神経が、肘部管というトンネルの中で絞扼・圧迫されているものです。
肘の内側のくるぶし=上腕骨内上顆の後ろに、尺骨と滑車上肘靭帯で形成された肘部管というトンネルがあり、このトンネルの中を尺骨神経が通過しています。
トンネル内は狭くゆとりがないため、外傷による打撃、圧迫、引き延ばしにより、神経麻痺を発症します。
肘の内側のくるぶしの後ろをたたくと、痛みが指先にひびくチネルサインが陽性となります。
フロメンテストも陽性となります。
神経伝達速度検査では、神経を電気で刺激したときに、筋肉が反応するまでの時間が長くなります。
肘部管症候群と診断されたときは、できるだけ早期に手術を選択することになります。
手術は、絞扼・圧迫を受けている部位、状況で異なりますが、以下の3つが行われています。
①オズボーンバンド=腱弓の切開
②上腕骨内上顆の切除
③尺骨神経の前方移行術
①②では、手術後7日間程度、肘が固定されます。
③では、皮下前方移行術で3週間程度、筋層下前方移行術で1ヶ月前後、肘は固定されます。