81 足趾の骨折 基節骨骨折 (きせつこつこっせつ)

81 足趾の骨折 基節骨骨折 (きせつこつこっせつ)
82 足趾の骨折 中足骨骨折 (ちゅうそくこつこっせつ)
83 足趾の骨折 第5中足骨基底部骨折=下駄骨折
84 足趾の骨折 ジョーンズ骨折、Jones骨折=第5中足骨骨幹端部骨折
85 足趾の骨折 種子骨骨折 (しゅしこつこっせつ)
86 下腿骨の切断、足趾の切断

交通事故における足趾の骨折は、歩行者と自転車、自転車、バイク、軽四輪トラックの運転者がほとんどです。

 

足趾の骨は、親趾では基節骨と末節骨の2つ、他の趾では基節骨、中節骨と末節骨の3つで構成されており、これは手指と一致しています。

 

基節骨骨折の症状としては、骨折部位の圧痛・腫脹・皮下出血が認められ、骨折はXP検査で確認できます。

足趾の強打・突き指による骨折の多くは、骨転位のないものが多く、テーピングとアルミ製の副子で固定し、3週間の患部の安静を確保することができれば、後遺障害を残すことなく治癒します。

第5基節骨骨折に対し、アルミプレートを足に合わせて加工します。

第4趾を添え木代わりとして固定します。

後遺障害が議論されるのは、粉砕骨折、挫滅骨折などで転位の大きいものです。

中足骨骨折や中節骨・末節骨折を伴う多発骨折で、一部が開放性のもの、転位・変形の大きいものでは、矯正による整復固定後に再転位する可能性が高く、それを防止する観点から、長期間の固定が行われることになり、結果として足趾関節が拘縮を来すことも予想されます。

 

交通事故を原因とした足趾の骨折では、基節骨に多発していますが、中節骨や末節骨の骨折であっても、治療や後遺障害の対応に違いはありません。

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