9 SLAP損傷=上方肩関節唇損傷 (じょうほうかたかんせつしんそんしょう)
SLAP損傷=上方肩関節唇損傷は、肩関節を構成する肩甲骨に付着する軟骨の関節唇が、交通事故外傷で断裂した状態のことです。
正常な関節唇
断裂した関節唇
○印の部分が関節唇で、三角形の形をした軟骨が上下に1つずつあります。
肩関節を構成する肩甲骨に付着する軟骨を関節唇と呼んでいます。
上腕骨と肩甲骨の間に存在し、肩関節の安定、関節の可動性、滑り止めの機能を有しています。
MRIで断裂して剥がれかかっている関節唇=軟骨が、保存療法で治癒することはありません。
時間の経過で、痛みも少なくなり、可動域も一定程度は改善しますが、元通りはありません。