肩関節は、肩甲骨の浅いソケットに、上腕骨がぶら下がっている頼りなげなもので、関節部には、骨の連結がなく、大きな可動域を有しているのですが、そのことで脱臼しやすい構造となっています。
10、20代の若年者の外傷性肩関節脱臼では、反復性を予想しておかなければなりません。
脱臼は、ほとんどが徒手的に整復されますが、若年者では、これを繰り返す、つまり反復性に移行する確率が高いことが注目されています。
肩関節は、肩甲骨面に吸盤の役割をしている2つの関節唇という軟骨に、靭帯と関節の袋である関節包が付着し、これが上腕骨頭を覆うことによって安定化しています。
脱臼時に関節唇が肩甲骨面から剝離し、これが治癒しないと、再び脱臼するような力が加わると脱臼を繰り返すことになるのです。
極端な例では、背伸びの運動でも肩関節が外れます。