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ホルネル症候群では、
①片側のまぶたが垂れ下がり、
②瞳孔が収縮して、
③発汗が減少します。

交通事故では、眼と脳を結ぶ神経線維が分断されることが原因で発症しています。

眼と脳をつなぐ神経線維のいくつかは環状になっており、それらの神経線維は脳から脊髄に沿って下行、脊髄を下ったあと、胸部から出て、頚動脈のそばを通って上へ戻り、頭蓋を通って、眼に到達しているのですが、神経線維がこの経路のどこかで分断されると、ホルネル症候群が起こります。
ホルネル症候群は、交通事故外傷による頭、脳、頚部、または脊髄の疾患、大動脈や頚動脈の解離などが原因で発症すると報告されています。

ホルネル症候群における後遺障害のポイント

1)眼瞼下垂について

後遺障害の、まぶたに著しい運動障害を残すものとは、まぶたを閉じたときに、角膜を完全に覆えないもので、兎眼、まぶたを開いたときに、瞳孔を覆うもので、これは、眼瞼下垂と呼ばれています。

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いずれも、単眼で12級2号、両眼で11級2号が認定されることが予想されます。
上のイラストにあるように、動眼神経麻痺に比較するのであれば、眼瞼下垂のレベルは軽度であり、上記の認定基準に該当するかは、ボーダーラインです。

2)縮瞳について

瞳孔の対光反射は認められるが不十分であり、羞名を訴え労働に支障を来すものは、単眼で14級相当、両眼で12級相当が認定されることが予想されます。

また、醜状障害としての後遺障害も検討します。