45 深腓骨神経麻痺 (しんひこつしんけいまひ)=前足根管症候群

41 坐骨(ざこつ)・脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)神経麻痺とは
42 坐骨神経麻痺 (ざこつしんけいまひ)
43 脛骨神経麻痺 (けいこつしんけいまひ)
44 腓骨神経麻痺 (ひこつしんけいまひ)
45 深腓骨神経麻痺 (しんひこつしんけいまひ)=前足根管症候群
46 浅腓骨神経麻痺 (せんひこつしんけいまひ)
47 仙髄神経麻痺 (せんずいしんけいまひ)

上図のピンク色の線が深腓骨神経で、赤色で表示された部分の感覚を支配しています。
青色の部分は、下伸筋支帯と言い、筋膜が変性してできた腱で、ちょうど足首を回り込むようにして存在し、トンネルのような形状で足の背部を通る4つの筋肉を足根骨に押しつける役割を果たしているのですが、深腓骨神経はこの下を通り抜けて出てくるのです。

下伸筋支帯の○部分で圧迫を受けると、深腓骨神経が圧迫され、赤色部が痺れ、感覚異常が出現します。そして、深腓骨神経は、単趾伸筋部でも圧迫を受けることがあります。
深腓骨神経は、単趾伸筋を支配しており、圧迫を受けると、単趾伸筋の筋力が低下します。

しかし、前足根管症候群=深腓骨神経麻痺は、深腓骨神経の単なる絞扼性神経麻痺です。
サンダルのストラップ部分で、足が圧迫を受けたり、靴の紐をきつく締めてジョギングすることが日課になったりたりして、年月の経過で発症することもあります。
ガングリオンなどの腫瘤を原因としたものでは、手術で圧迫因子を開放することになりますが、サンダルや靴が原因であることが大多数です。

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