心臓から肺へ血液を運ぶ血管である肺動脈に、血液や脂肪の塊、あるいは空気などが詰まり、肺動脈の流れが悪くなったり、閉塞してしまうことを肺塞栓症と呼んでいます。
血栓が原因の場合は血栓塞栓、脂肪が原因の場合は脂肪塞栓と呼ばれています。
これらの中では、肺血栓塞栓症が最多となっていますが、交通事故で発症することは稀です。

次に多いのは、交通事故や外傷などで、下腿骨を骨折したとき、骨髄にある脂肪が血液の中に入り、静脈を通って肺に詰まる脂肪塞栓です。

肺血栓梗塞は、塞栓により、肺組織への血流が途絶え、その部位から先の肺が壊死するものです。
代表的なものは、下肢の静脈内でできた血栓が肺に詰まるエコノミークラス症候群です。

 

飛行機を利用する海外旅行では、座ったまま、長時間同じ姿勢で過ごすことが多く、下肢の深部静脈内に鬱血が生じ、この血流の停滞で、血液が固まり、血栓ができる場合があります。
目的地に到着、飛行機から降りようと立ち上がり、歩き始めたときに、血栓が血液の流れに乗って移動し、肺動脈を閉塞するのです。