CT画像

11-1 11-2

MRI画像

11-3 11-4

11-5

この画像は、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜と、脳の間に出血がたまって血腫となったものです。
脳組織の挫滅、脳挫傷があり、そこからの出血が脳の表面(脳表)と硬膜の間に流れ込み、硬膜下腫となります。
脳挫傷の局所の対角線上に急性硬膜下血腫が認められることも、多数例あります。
例えば、水を張ったボウル豆腐を浮かべ、、ボウルの右側を叩くと、衝撃波によって豆腐の左端が崩れます。
これと同じ状況が脳内に発生すると、脳挫傷の局所の対角線上に急性硬膜下血腫を発症します。
血腫による圧迫と脳挫傷のため、頭蓋内圧が亢進すると、激しい頭痛、嘔吐、意識障害などが認められます。血腫による圧迫が脳ヘルニア状態にまで進行すると死に至ります。
血腫の大きさと症状の程度により、緊急に開頭血腫除去術が行われます。
脳神経外科のガイドラインでは、血腫の厚さ1cm以上を手術の目安としています。
脳ヘルニアが進行し、脳幹の機能が失われたときは、手術での危険が高く、開頭手術を行えないこともあります。重症例では、局所麻酔で頭蓋骨に小さな孔をあけて血腫を抜く、穿頭血腫ドレナージ術が行われることがあります。
予後は、一般的に入院時の意識障害の程度に比例しています。